「ケシカスのおかげで結婚できた」と村瀬範行さん2008年03月07日 第53回小学館漫画賞の贈呈式が3日行われた。人気漫画「ケシカスくん」の村瀬範行さん、「僕の初恋をキミに捧ぐ」の青木琴美さんらが受賞の喜びを語った。(アサヒ・コム編集部)
贈呈式は東京・日比谷の帝国ホテルで開かれた。 児童向け部門の受賞作「ケシカスくん」(月刊コロコロコミック連載)は、性悪のケシゴムが主人公のギャグマンガ。文具界のトップになるため、気に入らないライバルを消そうとする。 作者である村瀬さんは「ケシカスのおかげで結婚し、母親に孫の顔を見せることもできた。今日はちょうど父の誕生日でもある。支えてくれたたくさんの人に感謝します」とあいさつした。 少年向け部門の受賞作「ダイヤのA(エース)」(週刊少年マガジン連載)は、名門野球部にスカウトされ甲子園を目指す熱血投手の物語。作者は寺嶋裕二さん。「小・中・高と続けてきた野球の経験をいつか形にしたいと思っていた。その作品が最高の形で評価されうれしい」と語った。 少女向け部門「僕の初恋をキミに捧ぐ」(少女コミック連載)は、20歳まで生きられないと言われた病気の少年と、幼なじみの少女の恋愛を描く。作者の青木琴美さんは「小学生の時、アニメの『らんま1/2』を見てマンガに興味を持ち、マンガ家になりたいと思った。その自分が今ここに立っていることを考えると、マンガには人生を変えてしまうすごい力があると感じる。私もそんな作品を書きたい」。 一般向け部門は2作が受賞した。「クロサギ」(週刊ヤングサンデー連載)は、報復のため詐欺師をだます詐欺師となった青年のドラマ。原作担当の夏原武さんは「賞をあげて失敗だったと思われないよう、取材を続けてもっと面白い話を書きたい」。作画担当の黒丸さんは「この賞を糧とし、新たなスタートにしたい」。 「バンビ〜ノ!」(ビックコミックスピリッツ連載)は、イタリアンのシェフを目指し、戦場のような調理場で苦闘するす青年の成長物語。せきやてつじさんの作品だ。「タイトルは『赤ん坊』『青二才』という意味で、作品と一緒に自分も成長したいとの思いを込めた。仕事の遅い僕を支えてくれるスタッフ、印刷所の方々、そして今ここで働いているホテルの皆さん、すべての『現場の人たち』に感謝します」。せきやさんはそう喜びを表現していた。 PR情報 |