日々のニュースの中に「学び」のきっかけがあります。新聞を読みながら、テレビを見ながら、食卓やリビングでどう話しかけたら、わが子の知的好奇心にスイッチが入るでしょうか。ジャーナリストの一色清さんが毎週、保護者にヒントを教えます。（写真は、当時の安倍晋三首相が実質的に率いていた自民党細田派の政治資金パーティー。コロナ禍前だったこともあり、会場はすし詰め状態だった＝2019年5月21日、東京都港区）
自民党の各派閥の政治資金パーティーが大きな問題になりつつあります。政治資金パーティーは、パーティー券を売って政治資金を集めるのが目的です。派閥はパーティー券を売るために所属議員にノルマを課しますが、ノルマを超えて集めた分については派閥から議員に戻したり（キックバック）、議員が派閥に納めなかったりすることがあるそうです。そうした収支が政治資金収支報告書にきちんと書かれていればいいのですが、書かれずに裏金になっていたのではないかという疑惑が出ています。
裏金になると使い道が外部からわからなくなるため、違法な使われ方につながったり、脱税になっていたりする可能性があります。東京地検特捜部が捜査をしているということで、多くの政治家を巻き込む事件になるのではないかとみられています。
日本の政界は、おカネの問題で大きく揺れることがあります。今回は、過去にあった「政治とカネ」の問題を取り上げ、政治がカネの問題でつまずいた歴史を振り返ろうと思います。
