楽天、「成長株」金融子会社を再編へ 収益力アップで財務改善ねらう

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上地兼太郎
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 楽天グループは1日、傘下の銀行やクレジットカード、証券といった金融子会社を、10月をめどに統合することで検討を始めたと発表した。不振の携帯電話(モバイル)事業がグループ全体の足を引っ張るなか、金融事業をまとめることで収益力を高め、財務状況の改善を狙う。

 統合を検討するのは、楽天銀行▽楽天カード▽楽天証券ホールディングス(HD)と傘下の楽天証券――など。これらを、東証プライム上場の楽天銀行を核としてまとめたい考えで、詳細は今後詰める。

 金融事業はグループの「成長株」だ。ネットユーザーとの親和性が高く、今年から始まった新たなNISA(少額投資非課税制度)でも、投資初心者を中心に顧客を多く集めている。統合を進めて金融商品の品ぞろえを増やし、サービス利用者を囲い込むことでグループ全体のもうけにつなげたい考えだ。

 楽天銀行の上場は維持する方…

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