【そもそも解説】アッバス氏率いるパレスチナ自治政府 何をめざす?
イスラエルの侵攻を受けるパレスチナ自治区ガザで激しい戦闘が続くなか、パレスチナ自治政府のトップ、マフムード・アッバス議長が朝日新聞との単独会見に応じました。ガザの今後への関与が取りざたされるパレスチナ自治政府とは、そもそも、どのような組織なのでしょうか。
Q パレスチナとはどんな場所なのか。
A パレスチナは地中海の東側の沿岸地域の名称(めいしょう)だ。2千年以上前にはユダヤ人の王国があったが、ローマ帝国(ていこく)に滅(ほろ)ぼされ、ユダヤ人は世界に散らばった。その後はアラブ人が多く住むようになったが、19世紀末には欧州(おうしゅう)で迫害(はくがい)されていたユダヤ人がこの地に移り住み、ユダヤ人の国家をつくる運動を始めた。
普通の政府との違いは
Q パレスチナ難民とは?
A 第2次世界大戦後の1947年、国連はパレスチナをアラブ人とユダヤ人で分ける決議をし、翌年にはユダヤ人がイスラエルの建国を宣言した。反発したアラブ諸国と戦争になり、パレスチナに住んでいたアラブ系住民(パレスチナ人)が故郷を追われて難民となった。国連は彼(かれ)らの子孫も難民と定義している。
Q パレスチナ自治区とは。
A ヨルダン川西岸とガザを…
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