車好きの「聖地」大黒PAが訪日観光の目玉に 危険行為も急増

加藤美帆 阿部育子 手代木慶
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 車好きの人々が集まる「聖地」として知られる、横浜市首都高速道路大黒パーキングエリア(PA)が近年、訪日外国人にとって、日本観光の目玉になっている。SNSや日本の漫画を通じて、写真映えするスポットとして海外でも広く知られるようになったためだという。

 インバウンド訪日外国人客)の回復で、多くの人が詰めかける一方、フェンスをよじ登ってPA内に入ろうとしたり、高速道路上を歩いたりするなど、観光客らによるPA周辺での危険行為が急増しており、神奈川県警や首都高は注意を呼びかけている。

 首都高によると、大黒PAの近くまで一般道から来てしまった観光客が中に入れず、フェンスを登り、無理やりPA内に入ろうとすることなどがあるという。こうした危険行為は2021年には0件だったが、22年に3件、23年には34件と急増した。

 首都高や県警は、外国人向けの注意喚起の動画を作成、人が特に集まる週末の警戒を強化している。

 首都高の担当者は「敷地外からのPA内や高速道路への歩行者の立ち入りは非常に危険で、罰金、懲役が科される行為。PA内への無理な侵入はもちろんのこと、徒歩で立ち入ることは絶対にやめてください」と呼びかける。(加藤美帆、阿部育子、手代木慶)

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