【そもそも解説】春闘ってなに? 歴史的な物価高、賃上げ注目

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片田貴也
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 経済界と労働組合の代表が賃上げなどについて考えを述べる経団連主催の「労使フォーラム」が24日開かれ、今年の春闘が事実上スタートしました。歴史的な物価高が続く中で、賃上げに注目が集まっています。春闘の歴史や賃上げのしくみについて解説します。

Q 今年の「春闘」がスタートしたね。

 A 働く人でつくる労働組合が、企業などの経営者に、賃金の引き上げなど待遇の改善を求めることだよ。労組の中央組織である「連合」や産業別組織が大枠の要求方針をつくり、その後、企業ごとの労組が具体的な要求を掲げて経営側と交渉する。

Q いつ始まったの?

 A 1955年に炭鉱や鉄道など八つの産業別組織がまとまって、交渉したのが始まりだ。企業ごとの労組が別々に交渉するよりも、労組全体で足並みをそろえた方が交渉力が高まるため、「横並び」で経営側に圧力をかける日本独特のスタイルといえる。連合の母体の一つ、総評の故太田薫・元議長が「みんなで一斉にやれば怖くない。闇夜にはお手々をつないでいこう」と呼びかけた。太田氏は「春闘の生みの親」と呼ばれているよ。

■Q 賃上げって何なの?…

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