SOPHIA、休止経て30周年 松岡充がたどり着いた一番の幸せ

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聞き手・照井琢見
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 1994年に大阪で結成したロックバンド「SOPHIA(ソフィア)」は、今年で結成30周年を迎える。9年の活動休止を経ておととし復活。昨年秋に新曲「あなたが毎日直面している 世界の憂鬱(ゆううつ)」をリリースし、今年3月、大阪城ホールでオーケストラと共演するライブも控える。松岡充が語るいまの思いは。

誰かを幸せにすることでしか……

 30年経っても、僕らの根本的な性質は変わっていないと思います。ただ、誰かを幸せにすることでしか、自分は多分幸せになれないなと、この10年で考えるようになりました。とくにこの数年は世界で戦争が起きたりとか、日本の芸能界というものが、どんどんメキメキときしみ出したり壊れたりして、その思いがより強くなった。

 富を得るとか名声を得るより、自分が「この人に喜んでほしい」と思って何かを考えて、作って、渡したときに、その人が本当の笑顔を見せてくれて「ああ、よかった」って思えるのが、多分一番幸せなことなのかなと。

 自分が気持ちいい歌を歌えるとか、ギターを弾ける、だとやっぱり駄目で、僕らの音楽やメッセージで「私は幸せだ」「もっかい頑張れるわ」と思ってくれた顔を見ることがアーティストとしての幸せになる。それを僕らは忘れちゃいけないと本当に強く思った。

 ソフィアの音楽は自分たちに向けたものではあるんだけど、それは自分たちのようなあなたや、あなたのようなあのときの自分に向けて、でもあるんです。新曲もオリジナルなソフィアの特質を備えながら、いまの時代のなかで進化している。胸を張って出せるものができたと思います。

活動休止、そして復活へと至る思いも聞きました。「夢のような話」というライブへの意気込みも。

ソフィアってソロなんです

 僕はソフィアでしかやってき…

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