能登の地震、長崎県内でも20~30センチの津波観測 被害情報なし

岡田真実
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 石川県能登地方を震源とする1日夕の地震で、長崎県内でも対馬市壱岐市で最大20~30センチの津波が観測された。県などによると、けが人や建物被害は確認されていないが、海面変動が続く可能性があるといい、引き続き注意を呼びかけている。

 県内では1日夕、壱岐・対馬に津波注意報が発表された。長崎地方気象台によると、対馬市の比田勝で2日午前0時ごろに30センチ、壱岐市の郷ノ浦港で2日午前6時15分ごろに20センチの津波を観測した。注意報は2日午前10時に解除されたが、気象台は、壱岐・対馬と県西方で若干の海面変動が続くおそれがあり、海の中で作業をする際は注意するよう呼びかけている。

 注意報の発表を受けて、県と壱岐市、対馬市に災害警戒本部が設置された。県によると、県内で避難指示などはなかったが、壱岐市は避難所を4カ所開設し、多いときは14世帯23人が自主避難した。災害警戒本部は注意報の解除とともに解散した。

 県の担当者は、気象庁が能登地方など揺れの強かった地域について「今後1週間程度は最大震度7程度の地震が発生するおそれがある」としていることを挙げ、県内でも再び津波注意報などが発表される可能性があると指摘。「地震への防災意識を高め、津波に関する情報が出たらすぐに海から離れるなどの対応をとってほしい」と話している。

 最新の津波情報は気象庁の公式サイト(https://www.jma.go.jp/jma/index.html別ウインドウで開きます)の「防災情報」から確認できる。(岡田真実)

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