台湾総統選が終盤へ 3人の候補者、中台、米中、日本にどう向き合う

有料記事台湾総統選2024

台北=石田耕一郎
[PR]

 台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統の後継を決める総統選が15日、告示され、与野党の3候補者による選挙戦は終盤に入った。最大の焦点は政権交代があるかで、中台関係や東アジアの安全保障環境にも影響する選挙だ。米国と関係を深める与党・民進党の頼清徳(ライチントー)副総統(64)がリードし、中国に融和的な野党・国民党の侯友宜(ホウユーイー)新北市長(66)が小差で追う展開となっている。

 総統選は、来年1月13日に投開票される。2人のほか、中間派の第3勢力・台湾民衆党の柯文哲(コーウェンチョー)前台北市長(64)も立候補している。台湾メディア「美麗島」の最新の支持率調査では、頼氏が35・7%、侯氏が31・7%、柯氏が18・6%だ。

 総統選は、副総統候補とペアで選ぶ。頼氏は副総統候補に米政界の支持が厚い一方、中国が制裁対象とする前駐米代表(大使に相当)を選び、親米路線を鮮明にする。侯氏は親中色の強いメディア経営者を立て、中国傾斜を強めた。柯氏は、大手企業の経営者一族の立法委員(国会議員)と組む。

■中台関係が主要な争点に 台…

この記事は有料記事です。残り2266文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら