裏金疑惑に「お答え差し控える」政治家たち 捜査中は理由になるのか

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田渕紫織 二階堂友紀 本山秀樹
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 「お答えは差し控える」。自民党の派閥の裏金疑惑について、松野博一官房長官をはじめ政府・自民党の幹部らがそう繰り返し、説明を拒んでいる。松野氏ら4閣僚が交代する方向で調整が進んでいるというが、このまま「退場」でいいのか。

繰り返される決まり文句

 「政治家はなぜ質問に答えないか」の著書がある福岡工業大の木下健准教授(政治学)は今回の一連の疑惑に対する自民議員の対応について、「問題を先延ばしし、間違ったことを言わずに切り抜けたい。そうした思いから、決まり文句で受け答えを済ませようとする。事実上何も言わずに逃げている議員が大半でしょう」と指摘する。

 「慎重に調査」「改めて精査」……。そんな言い回しが多用される背景に、デジタルニュースの急速な拡散があるとみる。「『安全な』決まり文句に寄っていく傾向にあり、政治不信の拡大につながっている」

 木下さんが似通った受け答えの繰り返しから見てとるのは、派閥に縛られ、個人としての言葉がない議員の姿だ。「カネで結びつく負の側面が出ている。議員は有権者に対し、誠実に、自分の言葉で説明する必要がある」

「捜査中」は理由になる?

 自民議員らが説明しない理由…

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