ポーランド首相に前EU大統領のトゥスク氏を選出、8年ぶり政権交代

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ベルリン=寺西和男
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 中欧ポーランドの下院は11日、10月の総選挙で野党勢力を率いたドナルド・トゥスク元首相(66)を新しい首相に選出する議案を賛成多数で可決した。13日にも新しい連立政権が発足する見通しで、政権交代は8年ぶり。ポーランドは愛国主義的な保守政権のもとで欧州連合(EU)との対立が目立っていたが、EUとの協調路線にカジを切る。

 トゥスク氏は2007~14年に首相、その後19年までEUの大統領にあたる首脳会議常任議長を務め、親EU派で知られる。

 総選挙では、15年から政権を担う保守政党「法と正義(PiS)」が第1党になったが、過半数に届かなかった。11日にPiSのモラビエツキ首相率いる内閣の信任投票が下院で行われ、否決された。これを受け、第2位の野党勢力「市民連合」を率いるトゥスク氏を首相にする議案が諮られ、連立を組む予定の他の野党勢力の支持を得て可決された。

 PiS政権は、司法や国営メ…

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