外務省が中国滞在邦人へ注意喚起 大声で日本語を話さないで

上地一姫
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 東京電力福島第一原発処理水海洋放出をめぐり、中国国内の日本関係機関に嫌がらせの行為や電話が相次いでいることを受け、外務省は27日、中国に滞在や渡航を予定している人を対象に注意喚起を出した。外出の際には慎重な言動を心がけるよう呼びかけている。

 外務省が留意事項にあげたのは、①外出の際には不必要に日本語を大きな声で話さないなど慎重な言動を心がける②日本大使館や総領事館、日本人学校を訪問する必要がある場合は、周囲の様子に細心の注意を払う③抗議活動に遭遇しても近づかず、スマートフォンなどで撮影しない――の3点。渡航予定の人へは、万が一の場合に備え、家族や職場などに日程や渡航先での連絡先を伝えることも明記した。

 福島第一原発の処理水海洋放出をきっかけに、中国にある複数の日本人学校に石や卵が投げ込まれる事件や、日本関係機関や飲食店への抗議や嫌がらせの電話などが発生している。今回の呼びかけは外務省海外安全ホームページなどから確認できる。(上地一姫)

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