お中元と旧盆商戦熱く 沖縄のスーパー「月内にピーク2度」 台風過ぎ去り客足伸びる
お中元や旧盆に向けた商戦が佳境を迎えている。台風6号に水を差された格好だが、客足も再び増加している。本土の盆が一般的に13~16日なのに対し、今年の沖縄の旧盆は8月28~30日。特設コーナーを設置する大型スーパーなどからは「月内にピークが2度くる」との声も。新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に引き下げられてから初めての旧盆で、売り上げ増を見込む。
産地直送のマンゴーとパイナップル、肉は共通して人気。各社とも県産の品ぞろえに力を入れている。
7月24日に特設コーナーを設置したサンエー(宜野湾市)では、産地直送の品の他、アイスクリームや飲料、油、お菓子の銘店ギフトも人気。売り上げは前年比で1割ほど伸びているという。担当者は「8月には夏休みやバスケットボールワールドカップもあり、観光客も増える。本土の盆と旧盆が適度にずれていることもあり、全体的に来店者数が増えるのではないか」
イオン琉球(南風原町)は7月12日からコーナーを順次開設。マンゴーは、7月15日のマンゴーの日を境に県外への発送が増え、前年比5%増という。
担当者は「本土の盆に合わせた贈答用需要のピークと、県内旧盆用のピークが来る」と読む。「旧盆で久しぶりに家族や親戚が集まる機会が増え、オードブルやにぎりずしはコロナ前の予約状況に戻るのではないか」と見通しを語った。
6月27日にプレギフトセンターを設置し、7月13日から本格展開するデパートリウボウ(那覇市)は、マンゴーやパイナップル、肉ギフトなど県産品が人気で、7月累計は前年比7%増で推移。最終では前年同等から5%増を見込む。
台風通過後、再び客足が増えた。配送を受け付ける8月19日ごろまでをピークとみる。担当者は「後半は欠品することもある。早めのご来店を」と呼びかけた。
8月1日から約1週間、台風6号が接近。各社とも、本土の盆に合わせた贈答用のマンゴーやパイナップルは収穫時期の関係から7月末ごろまでが売り上げのピークで、ほぼ影響はなかったとみる。ただ、一部商品では配送の遅れや品薄の商品も。リウボウの担当者は「県外メーカーから入荷できないため、受け付けを前倒して終了する商品も出てくる可能性がある」と話した。(沖縄タイムス)