1200カ所訂正の高校地図教科書、26年度から廃刊へ 東京書籍
久永隆一
教科書会社大手「東京書籍」が発行する高校用教科書「新高等地図」に約1200カ所の大量訂正があった問題で、同社は2025年度分を最後にこの教科書を廃刊することを決めた。9日、ホームページで発表した。
廃刊に伴って生じる編集や制作の余力を小中学校用の地図教科書に振り向け、再発防止を図る。具体的には、校閲の人員増強や新たな校正システムの導入などを行うという。
問題となった「新高等地図」は20年度の教科書検定に合格後、昨年4月から高校での使用が始まった。同年度は約3万6千冊が配布され、文部科学省によると、全国シェアは約8%(需要数ベース)だった。
昨年4月に現場の教員から間…