高知東生さんの小説「土竜」が故郷で人気 依存症の仲間に背中押され

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今林弘
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 俳優の高知東生(たかちのぼる)さん(58)が今年1月に出版した自伝的小説「土竜(もぐら)」(光文社)が、出身地の高知市内の書店で今もコーナーが設けられ、売れ続けている。

 2016年に覚醒剤取締法違反などで懲役2年執行猶予4年の有罪判決を受けて以降、自らの経験を通じて依存症の啓発活動に携わる。

 小説では、依存症から立ち直るため、高知さんがずっと心にあった母の自死を見つめる姿が描かれている。

高知さんのツイートが編集者の目にとまり

 6月初め、高知市中万々(なかまま)のTSUTAYA中万々店では「土竜」が平積みされていた。本の魅力を紹介するポップは、「正直に言いますね」との書き出しで始まり、高知出身という以外に親しみを感じなかった高知さんの、過ちを犯した後の生き方から「昔よりずっと素敵な人だと思うようになった」とつづる。

 ポップを書いたのは書店員の…

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