休耕田に菜の花咲き誇る 日光の霧降高原ふもと 菜種油の販売も検討

中村尚徳
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 栃木県日光市の霧降高原入り口、所野地区の休耕田で、菜の花が咲き誇っている。霧降高原の美しい森づくり協議会が、旧所野小学校が閉校した3年前から周辺で種をまき始め、今春も里山を真っ黄色に染めた。

 協議会の山本雄一郎代表(72)は「耕作されなくなった農地に菜の花を咲かせ、地域の人たちが外出したくなるようにしたかった」と話す。50アールから始めて昨季は3ヘクタールに広げ、さらに今季は10ヘクタールに増やした。心が浮き立つ景色に誘い出されるように、自宅の庭先を手入れしたり散歩したりする人も増えたという。

 昨秋、約300リットルの菜種油をつくった。山本さんは「今年はもっと増やせる。来年の冬から販売したい」。菜の花は今月いっぱいは楽しめるという。(中村尚徳)

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