京葉線「幕張豊砂駅」開業 幕張新都心に2駅目、新たな玄関口

三嶋伸一
[PR]

 JR京葉線の新駅「幕張豊砂(まくはりとよすな)」(千葉市美浜区)が18日、開業した。幕張メッセを含む幕張新都心の二つ目の駅で、「イオンモール幕張新都心」のすぐ前にある。拡大する新都心で交通の利便性を高めるため、県と市、イオンモールがJR東日本に設置を求めていた。約115億円の事業費の半分はイオンが、残りを県と市、JRが負担した。

 新駅の場所は新習志野海浜幕張の両駅間のほぼ真ん中で、各駅停車のみが止まる。午前5時過ぎ、先頭に記念ヘッドマークが付いた蘇我行きの下り1番列車が到着すると、約50人の鉄道ファンらが見守る中、海浜幕張駅長が出発の合図を出した。

 駅に一番乗りした千葉市花見川区のデザイナーの男性(45)は前日の午後6時半から待っていたという。「自分の街に新たな駅ができると聞いてお祝いに来ました」と話した。

 午前9時からの開業式典では、熊谷俊人知事や千葉市の神谷俊一市長らがあいさつ。神谷市長は「新駅の効果は大きい。第2の街開きとも言うべき大きな転換点だ」と意義を強調した。

 新都心はこれまで隣の「海浜幕張駅」が玄関口だったが、2013年にイオンモール幕張新都心がオープンするなど、新駅周辺に大型商業施設や物流施設が増えた。幕張豊砂駅の開業に合わせ、イオンモールは4月21日に大規模なリニューアルを予定している。モールの外観デザインも一新するという。(三嶋伸一)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません