ノンちゃんから35年 藤田朋子さんが守り続ける「どんな役でも」

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斉藤勝寿
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 デビューから約35年、映画やテレビドラマ、バラエティー番組から舞台、ライブ活動まで幅広く活躍中の藤田朋子さん。原点は新人だったころ、先輩俳優からかけられた言葉だった。

 大学時代から俳優をはじめ、在学中にNHKの連続テレビ小説「ノンちゃんの夢」(1988年放送)のヒロインに抜擢(ばってき)された。戦後の混乱期、「女性のための雑誌」を作りたいとの夢を抱く結城暢子役で一躍、お茶の間に知られるようになった。

 俳優業のかたわら、テレビのクイズ番組や料理番組などに精力的に出演していたところ、先輩俳優から「よくあんなことできるね」「あんな番組に出て大丈夫?」などと言われるようになった。

 「当時は今と違って女優がバラエティー番組に出たり、素の顔を見せたりするのはあまり良くないという風潮だったんです」

 あるとき、ドラマで共演した男性の先輩俳優に思い切って相談してみたところ、こんな言葉で励まされた。「やれる人はどんどんやればいいんだよ。みんな、うまくできないから断っているんだから、朋ちゃんはやったらいいじゃない」

 その言葉を聞いて、すーっと…

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