TKO木本さん、数億円の投資トラブルで謝罪 コンビ活動は再開へ

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 お笑いコンビTKOの木本武宏さんが23日、東京都内で会見し、昨夏報じられた投資トラブルについて説明し、謝罪した。投資に関する知識不足など「僕に大きな過ちがあった」と反省の意を示した上で、相方の木下隆行さんとともに、自粛していたコンビの活動を徐々に再開すると明らかにした。

 木本さんの説明などによると、2017年に仮想通貨に興味を持った木本さんは、知人を介して知り合ったFXトレードに詳しいA氏を、自身の友人たちに紹介。木本さんを含め10人で計1億7千万円をA氏に預けた。だが、うち6千万円ほどを返金してもらった後で、A氏とは連絡が取れなくなったという。

 1億1千万円の損失に慌てた木本さんに、後輩のB氏が不動産投資の話を持ちかけた。木本さんら4人は計5億円強をB氏に預けたが、1億6千万円ほど返された後で連絡が取れなくなった。

 こうしたトラブルが週刊誌などで報じられた後、昨年秋ごろに金を預けた2人から連絡があり、返済が始まったり返済の計画が示されたりしたといい、木本さんは返済時期について「早くて夏までに、と今は期待して待っている」と説明。損失は総額4億円を超えたが、木本さんの貯金や資産も充てて、ともにお金を預けた友人たちには既に3分の2ほどが戻っているという。

 木本さんによると、2人とも金融商品を取引する事業者の登録はしておらず、B氏が持ちかけた不動産投資は実態が無かった可能性が高いという。木本さんは「詐欺に遭ったという認識だった」と語った一方、2人から返済の方針が示されていることを考慮し、刑事告訴はしていないという。

 このトラブルの報道後、木本さんは所属していた松竹芸能を退所し、活動を自粛してきた。相方の木下さんも3年前にパワハラ問題で退所していたが、この日の会見には木下さんも同席し、今後、徐々にコンビとしての活動をフリーの立場で再開すると表明。2人は「とにかく目の前のことを一つ一つやっていくつもりです」などと語った。

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