「福男選び」3年ぶりの開催 一番福は元甲子園球児、俊足いかし独走

真常法彦
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 全国のえびす神社の総本社、西宮神社(兵庫県西宮市)で10日、本殿への参拝一番乗りをめざす「福男選び」が3年ぶりにあった。十日えびすにあわせた神事で、午前6時の開門と同時に約5千人が約230メートルの参道を駆け抜けた。

 新型コロナウイルスの影響で昨年まで2年連続で中止に。今年も開門時に前列に並ぶための抽選対象者を減らすなど、感染防止の対策を講じて再開した。

 一番福を手にしたのは、大阪商業大4年の植本亮太さん(22)=大阪府東大阪市。硬式野球部で内野手を務め、明石市立明石商業高(兵庫)で夏の甲子園にも出場した。50メートル走5・9秒という俊足を生かし、独走で本殿にたどり着いた。「運がよかった。みなさんに福を分け与えられたら」。社会人でも野球を続け、プロをめざすという。

 二番福となった兵庫県警の北野壱真(かずま)さん(25)=西宮市=は昨年結婚。「今年は公私ともに右肩上がりの、充実した1年にしたい」。三番福は大阪経済大1年の田中大翔(ひろと)さん(19)=大阪府岸和田市=で、「高校時代はコロナ禍でできないことだらけだった。少しずつできることが増えてきているので、笑顔でいっぱいの1年にしたい」と話した。(真常法彦)

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