ピストル射撃で日本一 鳥取県警初の快挙、手が震えても「淡々と」

清野貴幸
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 鳥取県警人材育成課の湯ノ口弘之巡査部長(34)が、広島県で今月あった全日本ライフル射撃競技選手権大会(日本ライフル射撃協会主催)で優勝した。ライフル射撃大会で日本一になった県警職員は初という。

 出場したのはセンターファイアピストルと呼ばれる種目。25メートル離れた的を狙う。正確さを競う精密射撃と、瞬発力が求められる速射の2種類の撃ち方で30発ずつ撃ち、得点を争う。

 警察官や一般選手ら約70人が出場。湯ノ口さんは600点満点で582点(精密射撃290点、速射292点)でトップ。2位の選手に4点差を付けた。

 「優勝したこともそうだが、自分に期待してくれた人に結果で応えることができたのがうれしい」と湯ノ口さん。結果を意識して銃を持つ手が震えることが課題で、今回も震えてしまったが、「淡々と撃ったのが良かった」。

 2008年度に県警に採用され、警察学校に籍を置いたまま初出場した県警内の射撃大会でいきなり優勝。才能を見込まれて2年後に拳銃射撃の特別訓練員に指名された。現在はチームの主将として大会に向けて技術を磨いたり、後進の指導に当たったりしている。

 全国大会ではなかなか好成績を挙げられなかったが、休日も射撃練習をしたり、自宅で体幹トレーニングをしたりといった積み重ねが快挙に結びついた。「大会では今後も継続していい成績を残せるよう頑張りたい。現場で活躍する警察官に自分の技術や技能を伝えられれば」(清野貴幸)

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