ギガより大きい「クエタ」など登場 国際度量衡総会でSI接頭語採択

水戸部六美
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 スマートフォンのデータ通信量の話題でよく耳にする「ギガ」など、数の桁を表す「SI(国際単位系)接頭語」に新たな仲間が加わった。ギガよりはるかに大きい「クエタ」や「ロナ」など四つ。追加は31年ぶり。フランスで開かれていた国際度量衡総会で18日に追加の案が採択された。

 SI接頭語は十進数の桁数(主に3桁ごと)に名前を定めたもの。身近な例は「ギガ(10の9乗)」や「ミリ(10のマイナス3乗)」だ。「ヘルツ」や「メートル」といった単位の前に使うことで、とても大きな量やごく小さな量を簡潔に表すことができる。

 今回新たに加わったのは、10の30乗を表す「クエタ」と27乗を表す「ロナ」、10のマイナス27乗を表す「ロント」とマイナス30乗を表す「クエクト」だ。

 背景にあるのは、情報科学の発展によるデジタルデータ量の爆発的な増加。米国の調査会社IDCによると、2010年に世界に存在したデジタルデータ量は約1ゼタ(10の21乗)バイトだったが、25年には約175ゼタバイトになると予測されている。(水戸部六美)

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