女性の体を触るなどしたと週刊誌で報道された俳優の香川照之さん（56）について、TBSとNHKの出演番組の降板や打ち切りが1日、相次いで明らかになった。トヨタ自動車も自社メディア「トヨタイムズ」の編集長としての契約を更新しないことを明らかにし、CM放映も止めるなど、影響が広がっている。

　「謝罪し、示談も済んでいると聞いているが、行為は事実で、世間の反応をみても全く理解されることではない」

　1日午前、トヨタの長田准執行役員はこう述べた。

　トヨタイムズはトヨタが運営するメディアで、2019年に始まった。編集長の香川さんは豊田章男社長にインタビューしたり、モーターショーの発表会に出向いたりするなど、トヨタの情報発信の「顔」といえる役割を担っていた。

　香川さんを巡っては、8月24日発売の週刊新潮が、2019年に香川さんが東京・銀座のクラブでホステスの体を触るなどしたと報道。香川さんの所属事務所は同25日、ホームぺージで「本人の至らなさで当該女性に不快の念を与えてしまった」との謝罪文を公表した。

　トヨタは同26日に「社会的に許されざる行為であり、大変残念に思う」とのコメントを出していたが、今後を注視していきたいとして香川さんの去就は明らかにしていなかった。

　TBSも1日昼、香川さんが金曜に出演する朝の情報番組「THE　TIME,」の出演取りやめを発表した。「視聴者の皆様に不信感や疑念を持たれることがあってはならないと考えており、所属事務所と協議したうえで判断した」と説明している。

　所属事務所が謝罪文を公表した8月25日の時点では、TBSは「香川さんも十分反省しており、出演の判断をしました」として出演を続ける方針を示し、26日朝の生放送では香川さんが「私事でお騒がせをいたしまして、みなさまにご迷惑、ご心配、ご心痛をおかけし、誠に申し訳ございません」と謝罪していた。

　しかし1週間で判断を一転さ…