お中元商戦ピークの沖縄 今年の売れ筋は?
沖縄県内の百貨店やスーパーで、お中元商戦がピークを迎えている。今年は昨年に比べ、新型コロナウイルス緊急事態宣言などの行動制限がなく、来店者が増えて店頭販売が伸びている。特にマンゴーやアグー豚などの県産品が売れ筋となっている。夏のこの時期は、年間を通じて店舗全体の売り上げが増える。各店とも対面とオンラインで特設売り場をつくり、力を入れている。
デパートリウボウ
デパートリウボウ(那覇市)は6月1日からお中元用のオンラインショップを、同16日から6階催事場にギフトセンターをそれぞれ開設した。
昨年に比べ旧盆の時期が早く、オンラインショップとギフトセンターの開設日数が9日間少ないが、8月8日までの売り上げは昨年の売上高を既に超えている。行動制限がないため、買い物客が実際に商品を手に取って選びやすく、ギフトセンターの売り上げが伸長しているという。
県産のお中元商品を312点そろえる中でも、マンゴーは7月中旬に売り切れるほどの人気ぶり。担当者は「県産の農産物は、全体的に物価高などの影響で、商品の値段が少し上がったが、贈り物なので県産の良い商品を選ばれるお客さまが多い」と説明する。
サンエー
県内スーパー最大手のサンエー(宜野湾市)も各店のお中元用特設会場で、手に取って選べる商品を増やしている。他社との差別化を図るため、アグー豚や御菓子御殿の「紅いもタルト」、のりを製造している「山本山」などの売れ筋の商品を多くそろえる。
今年は7月中旬から暑い日が続き、消費者が涼を求める傾向があり、ジュースなどの飲料やそうめんも売れているという。
担当者は「お中元は1年の中でも大きな売り上げを占める。新暦の盆もあるので、引き続き売り場を強化したい」と話した。(沖縄タイムス)