「体はぼろぼろ でもあと35年は」75歳の怪談家・稲川淳二の進化

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田部愛
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 年齢とともに、老いを感じるようになった。視力や聴力は落ち、指先は裂けて痛む。「体はぼろぼろ。でも口だけは平気」。怪談家・稲川淳二は8月に75歳を迎える。

 怪談に注ぐ情熱は少しも衰えない。毎年ツアーを開催し、全国各地へ。昨年までに911公演、計63万人を動員し、今年は30年連続開催の節目となった。

公演は「ロックのコンサート」

 「怖いな、怖いな。変だな、変だな……」。穏やかな語り口にすぐ引き込まれる。少人数で身を寄せ合って聞くイメージのある怪談だが、会場は大きなホールだ。

 「どちらかというとエンター…

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