故人の大切な着物や帯 思いを受け継ぎ、一品に仕立て直す妙

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杉山匡史
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 大切な人の思い出が詰まった着物を、新たな一品に――。島根出雲市で古い着物を洋服にリメイクしている店が、バッグやぬいぐるみなどの小物類によみがえらせる取り組みを始めた。家族が日常の中で故人をしのべるだけでなく、コロナ禍などで仕事が減った職人らも、技術の継承につながると期待を寄せる。

 旧家の道具蔵を改装した「おもひで屋」は、代表を務める服飾デザイナーの阿部早苗さん(63)が2001年に個人で始め、企業組合にした店だ。

 「たんすの中で眠る着物を洋服に生まれ変わらせ、魅力を伝えたい」と、着物を持ち込む女性らから丁寧に話を聞き、創作イメージを膨らませる。20年間で4千着近くを仕立て直したという。作品展示を兼ねたファッションショーも各地で手がける。

 そんな中、今年3月から始め…

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