動から静へ。米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで7日、米男子ゴルフのマスターズ・トーナメントが開幕した。連覇を狙う松山英樹(30)は、この1年で変わった。
そんなことを感じているのは、用具担当の宮野敏一さん(41)=住友ゴム工業駐米プロ担当=だ。クラブを通して、彼の変化が見えてくるという。
5年前からクラブを調整する宮野さんは、松山をこう評してきた。
「英樹は髪の毛1本分の見た目も、決して妥協しない。彼のクラブへのこだわりは間違いなく世界一」
ところが、1年前にマスターズを制してから、松山の注文が減ったという。
「ドライバーの調整の頻度は以前の5分の1、いや10分の1になった。4日間、違うクラブでプレーしたこともあった。最近はない。静かになった」
それは成長の証しだと思って…