鞆の浦の「観光鯛網」、3年ぶりに復活へ 勇壮な伝統漁法を公開

西本秀
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 日本遺産の鞆の浦広島県福山市)で伝統漁法を披露する「観光鯛網(たいあみ)」が、4月末から3年ぶりに復活することになった。コロナ禍で2019年を最後に中止が続いてきたが、今年は規模を縮小し、受け入れる観光客数も限定するなどして再開を決めた。

 主催する福山観光コンベンション協会が4日発表した。日程は4月29日、5月1、3、4、5日の計5日間。1日1回の開催で、1回につき100人のみが見学できる。19年は5月を中心に計26日間34回行い、計7690人の観光客が参加したが、今回は1割以下に抑える。

 コロナ対策で、当日券の販売を取りやめ、前売り券に限定する。密を避けるために250人乗りの観覧船に100人が乗り込む。出港前に漁師が観光客に向けて行ってきた恒例の「餅まき」も、人々が殺到するため中止するという。

 観光鯛網は、地元の勇壮な伝統漁法「しばり網」を一般公開する観光行事で、1923(大正12)年に始まった。鞆の浦の初夏の風物詩とされている。同協会は「感染対策を徹底することで、ゴールデンウィークに合わせて何とか再開にこぎ着けた」と話す。問い合わせは同協会(084・926・2649)へ。西本秀

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