火口周辺に変化なし 噴火警戒の新燃岳を現地調査

平塚学
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 【宮崎】福岡管区気象台などは28日、火山性地震が頻発して噴火警戒レベルを2に引き上げた霧島連山新燃岳(1421メートル)の火口周辺で現地調査をした。新燃岳の火口周辺や西側斜面での噴気や地表の温度に特段の変化はなく、火山ガスの放出量も変化はなかったという。

 気象台によると、新燃岳では火口直下を震源とする火山性地震が増え、27日午後5時までの24時間で20回を観測した。気象庁は27日午後5時20分に火口周辺警報を発表。噴火警戒レベルを火口周辺の立ち入りを規制する「レベル2」に引き上げた。噴火すると、火口から大きな噴石が約2キロまで、火砕流が約1キロまで達する可能性があるという。

 警戒レベルの引き上げを受けて、環境省や地元自治体は27日、大幡池~獅子戸岳~韓国岳を結ぶ登山道、中岳探勝路終点~中岳中腹の登山道を立ち入り禁止とした。(平塚学)

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