沖縄の警察署に若者集まり投石騒動 「警察に殴られた」SNSで拡散

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 沖縄県警沖縄署(沖縄市)の周辺に27日夜から28日早朝にかけ、大勢の若者らが集まり、庁舎に石などを投げる騒ぎが起きた。署は、27日に発生した警察官と高校生の接触事故をめぐり、SNSで「高校生が警察に警棒で殴られた」といった情報が拡散し、若者らが集まったとみている。

 沖縄署によると、騒動は27日午後10時半ごろから翌午前4時すぎまで断続的に続き、一時は約300人が集まった。庁舎の窓ガラスが割れるなどしたという。けが人はおらず、詳しい被害状況を調べている。

 署の発表などでは、沖縄市宮里1丁目付近の路上で27日午前1時ごろ、「バイクが暴走行為をしている」と通報があり、複数の警察官が警戒のため駆けつけた。1時15分ごろ、近くを走っていたバイクに警察官(29)が停止を求めたが、バイクは警察官と接触後に走り去った。その後、バイクに乗っていた高校生(17)が消防に「事故を起こしてけがをした」と通報し、右目の眼球が破裂するなどの大けがが分かったという。

 沖縄署によると、SNSでは大けがをした高校生とみられる写真とともに、「警察に警棒で殴られた」などと書かれた文章が投稿され、拡散している。

 署は「高校生からも話を聞いて精査し、コメントしたい」としている。

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