作家の伊吹有喜さんが講演 盛岡市の魅力語る
唐沢俊介
岩手県の文芸活動を盛り上げようと、「文学の国いわて2021」が22日、おでってホール(盛岡市)で開かれた。作家の伊吹有喜(ゆき)さん(52)=東京都在住=が盛岡の魅力を語り、未来の書き手にエールを送った。
伊吹さんは一昨年、盛岡市のホームスパン(毛織物)工房を題材にした「雲を紡ぐ」を出版。取材のため、盛岡を訪れ、街の空気感に魅了されたという。「開運橋から眺める岩手山や河原に生い茂る緑に目を奪われた。染め物や竹細工など工芸品も充実している。他の街にない魅力」と語った。講演の最後には「小説を最後まで書き切ることはすごく難しい。一緒に頑張りましょう」と呼びかけた。
催しには約120人が参加。盛岡北高の文芸同好会に所属する宮井楓さん(3年)は「あせらず、じっくり小説を完成させるのが大事だと感じた。伊吹さんのように広い視野を持って作品を書きたい」と意欲を見せた。
第2部では盛岡出身の作家くどうれいんさん(27)らも交えたトークが行われた。(唐沢俊介)
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