小松大谷、36年ぶり甲子園へ 石川大会で金沢を破りV

高橋健人
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(26日、高校野球石川大会決勝 小松大谷11-3金沢)

 「流れを引き寄せたかった」。じわじわと追い上げられていた七回、小松大谷の奥野真斗(まなと)が先頭で打席に立った。内角直球を振り抜き左翼へ。4番の豪快な本塁打から打線がつながりこの回、さらに3得点。勝負を決定づけた。

 攻撃の手を緩められない理由がある。2014年夏の石川大会決勝の星稜戦。8―0で迎えた九回裏に9失点し、サヨナラ負けした。当時の記事は今も練習時に、必ず三塁側のベンチに掲示する。苦い敗戦の記憶を引き継いできた今の選手たちは、冬場に1日1千スイングを課してきた。

 5試合で40得点し、頂点に立った。14年当時も指揮していた西野貴裕監督は「決勝を突破する厳しさを学ばせてもらった。優勝は厳しい指導を乗り越えた3年生のおかげ」と感慨深そうだった。(高橋健人)

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