八乙女に扮し田植え 下関・住吉神社で御田植祭

貞松慎二郎
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 五穀豊穣(ほうじょう)と農業発展を祈る「御田植祭(おたうえさい)」が16日、山口県下関市住吉神社であった。例年は地元の市立勝山中学校の生徒が苗を植え、舞を奉納するが、コロナ禍で2年続けて見送った。今年も規模を縮小し、神饌田(しんせんでん)にイセヒカリの苗を植えた。

 市農業祭として5月の第3日曜に催される風物詩。緋袴(ひばかま)にすげ笠姿の八乙女役は勝山中卒業生の2人が務めた。大学1年の白岩月菜さん(18)は初めての経験で、「深くて植えるのは難しいなと思った」。看護師の西野佳代子さん(48)は「楽しく植えさせていただきました」。

 西野さんの次女で高校3年の智春さん(17)は、練習しながら晴れ舞台に臨めなかった中学生の分まで気持ちを込めて「弓鎮治舞」を奉納した。神社では育った稲を9月に収穫した後、勝山中の生徒に田植えや舞披露の機会を設けたいと考えている。鳴瀬道生宮司(74)は「練習の姿から伝統文化を守るんだという思いがひしひしと伝わってくる。体現させてやりたい」。貞松慎二郎

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