黒色じゃない「かわいい」イモリ 名前の由来はあの文豪
佐藤幸徳
大分県佐伯市弥生上小倉の「道の駅やよい」にある淡水魚水族館「番匠おさかな館」で、ベージュ色のアカハライモリが展示されている。通常のイモリは背中側が黒やこげ茶色で腹側が赤いのが特徴だが、展示されているイモリは体色が薄く、腹側は赤い。
3月19日に立川淳也館長が、オオイタサンショウウオの産卵状況を確認するため、同市城下東町の「城下町佐伯・国木田独歩館」の裏庭の池を調べていて偶然発見。市教育委員会の許可を得て23日に捕獲した。体長約8センチのオスだった。
おさかな館によると、このイモリは黒の色素が少ない色彩変異と考えられる。同館のスタッフも、このような体色のイモリを見るのは初めてという。明治の文豪、国木田独歩ゆかりの場所にいたことから「どっぽくん」と名付けて、同館玄関の水槽で3匹のメスと一緒に展示されている。
立川館長は「イモリは見た目が黒と赤で毒々しいが、このイモリは明るい色をしていて美しくかわいいのでぜひ見に来てほしい」と話した。
営業時間は午前10時から午後5時。入館料は中学生以上300円、小学生以下200円、3歳以下無料。毎月第2火曜日は休館。問い合わせは番匠おさかな館(0972・46・5922)へ。(佐藤幸徳)