北大前総長、情報開示求める訴訟一部取り下げ

川村さくら
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 北海道大学・前総長の名和豊春氏(66)が部下への不適切な行為などを理由に総長を解任された問題で、名和氏は9日、学内のハラスメント相談受付などの情報が開示されなかったとして北大に不開示処分の取り消しを求めた訴訟について、訴えを取り下げた。

 原告代理人の佐藤博文弁護士によると、北大が3月15日に不開示処分を取り下げ、「(情報の資料を)保有していない」と回答した。佐藤弁護士は「ハラスメント相談や調査の資料がなかったということがわかり、訴訟の目的は達した」と話した。名和氏はほかにも、総長解任の取り消しを求める訴訟や、調査委員会の報告書の添付書類の開示を求める訴訟を札幌地裁に起こしている。(川村さくら)

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