「数年で熱気ムンムンに VR主にならぬ」ホークス社長

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聞き手・藤木健
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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた今季のプロ野球をめぐり、12球団の社長らが朝日新聞の取材に応じた。ソフトバンクの後藤芳光・球団社長兼オーナー代行がインタビュー取材で今季を振り返った。

 ――コロナ禍による球団経営への影響はどう出ていますか。

 「まず(本拠の)ペイペイドームを自前で持つホークスの場合、野球興行に加えてコンサートなどイベント興行も行えなかった営業損失もある。野球だけでみても昨年まで9割以上の稼働率をたたき出していたところに、収容人数50%の制限。影響は相当に大きい。前年比で数十億円、それも数の大きい方の数十億規模の損失が出るとみている」

 「ただ、何もしなければ100億円を超える損失が出ていた。まずは徹底したコスト削減。大きな費用としてはドームの維持修繕費で年間数十億円。ここで、不要不急のものをすべて先送りにした。昨年までに(ホームランテラス設置などの)大改修を終えていたことは幸いだった」

 ――一方で、新たな収入源を探す工夫もされたと思います。

 「最初に申し上げると、いきなり金額的に大きな特効薬となる施策はない。ただこんな時こそ、あらゆる提供サービス、アイテムの見直しに取り組んでいる。(需給によって入場券の価格が変動する)ダイナミックプライシングもひとつ。オンラインでのグッズ販売に力を入れたり、スタジアムグルメをウーバーイーツで配達したり。VR(仮想現実)観戦セットの販売も試みた」

 ――VRは特に、ウイズコロ…

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