将軍よしあきさま 鞆の浦をご案内

佐藤英法
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 室町幕府最後の将軍で、鞆(とも)の浦(福山市)でも過ごした足利義昭がモデルのキャラクター「将軍・よしあきくん」に扮したボランティアが、義昭ゆかりの地を案内している。福山市鞆の浦歴史民俗資料館が、開催中の特別展「鞆幕府 将軍足利義昭~瀬戸内・海城・水軍」(11月23日まで)に合わせ、無料のガイドツアーを企画した。

 資料館によると、織田信長に京を追われた義昭は1576年(天正4年)から鞆の浦とその近辺を拠点に11年ほど過ごした。「鞆幕府」とも呼ばれる。

 よしあきくんのキャラクターの原画は、地元の市立鞆の浦学園の児童が手がけた。無料ガイドは、特別展をPRして盛り上げようと同館を支える友の会員が発案。よしあきくんの衣装を身につけて案内する友の会メンバー、福山市の神原信夫さん(69)は「よしあきくんの原画を描いたのは小学生。私も負けないようにがんばります」と意気込む。資料館では神原さんの年齢に配慮し、「将軍よしあきさま」と「さま」を付けて呼ぶ。

 無料ガイドは、11月21日までの毎週土曜の午前と午後に約1時間ずつ。いずれも資料館スタートで、午前10時半からは大可島城跡(因島水軍砦〈とりで〉)や鞆港など、午後1時半からは小松寺や安国寺などをめぐる。雨天中止。問い合わせは資料館(084・982・1121)へ。(佐藤英法)

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