芸能人の自殺 官房長官「孤立しない社会を構築したい」
加藤勝信官房長官は28日の記者会見で、芸能人の自殺とみられる事例が相次いでいることについて、「一般論として、著名人の自殺、その可能性についての報道は大変影響が大きい。新たな自殺を引き起こす可能性もある」と述べ、報道側への配慮を求めた上で、政府として相談窓口の活用を呼びかけた。
国内の自殺者は近年減少傾向だったが、7月以降は増加に転じている。27日に俳優の竹内結子さん(40)が亡くなったほか、7月には俳優の三浦春馬さん(30)が亡くなるなど、第一線で活躍する芸能人の自殺とみられる事例は続いている。
加藤氏は「悩みで孤立することがないよう、温かく寄り添いながら見守っていくような社会を一緒に構築していきたい」と指摘。「政府として、相談窓口の設置などをしっかり取り組んでいきたい」と語った。
また、新型コロナウイルス感染拡大の影響をめぐり「自粛やステイホームで他の人と接触しにくい状況もあり、こうした中でうつなどの状況になりがちだという指摘もある」と述べた。
悩みを抱えた時の相談先は以下の通り。
○自殺予防いのちの電話
フリーダイヤル0120・783・556(毎日午後4時~午後9時、毎月10日は午前8時~翌午前8時)
ナビダイヤル0570・783・556(午前10時~午後10時)
○東京いのちの電話
03・3264・4343(日・月・火は午前8時~午後10時、水・木・金・土は午前8時~翌午前8時)
○よりそいホットライン
フリーダイヤル0120・279・338(24時間、IP電話などからは050・3655・0279)
○公益社団法人日本駆け込み寺
03・5291・5720(平日午前10時~午後5時)
○生きづらびっと
LINEアカウント@yorisoi-chatで友達登録(日、月、火、木、金曜は午後5時~午後10時半、水曜は午前11時~午後4時半)
○こころのほっとチャット
LINE、ツイッター、フェイスブック@kokorohotchat(毎日正午~午後4時※受付は午後3時まで、午後5時~午後9時※受付は午後8時まで)