指名手配のまま22年 一家3人殺害、遺族が初めて語る

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森岡航平
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 1998年1月に群馬県の旧群馬町(現高崎市)で一家3人が殺害された事件=KM=は14日、発生から22年を迎える。事件で両親と祖母を亡くした女性(42)が、朝日新聞の取材に初めて応じた。「今も心の重荷が取れず、苦しみや悲しみは絶えない」と女性。殺人容疑で指名手配されている小暮洋史容疑者(50)は姿を消したままだ。

 女性は事件の最初の通報者でもあった。事件当日の午後9時ごろ、女性が何も知らずに帰宅すると、小暮容疑者が玄関付近で待ち伏せしていた。背後から襲われ、玄関横の和室に連れ込まれた。暴行されそうになり、助けを求めて叫んだが、いるはずの家族の反応はない。

 興奮した様子で襲いかかる小暮容疑者に女性は必死で抵抗した。思いとどまるよう説得すると、小暮容疑者は「家族は薬で眠っている」などと言い残して、立ち去ったという。女性は「男が暴れている」と警察に通報した。家の中には血だまりがあった。駆けつけた警察官が3人の遺体を浴室や押し入れで発見した。

 小暮容疑者は女性が勤めてい…

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