手荷物にカッター、全日空がまた保安検査ミス 伊丹空港

柳谷政人
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 大阪(伊丹)空港の全日空の保安検査場で、搭乗客の手荷物にカッターナイフが入っていることを検査員が見落とし、そのまま保安区域内に通していたことが全日空への取材で分かった。全日空は9月にも伊丹空港の保安検査場で、手荷物にあった刃物を誤って乗客に返還するミスがあったばかり。全日空は「改めて再発防止策を徹底し、保安対策に万全を期すよう努める」とコメントしている。

 全日空によると、17日午前8時55分ごろ、伊丹発新潟行きの搭乗ゲートで、同便の搭乗客から「自分のかばんの中にカッターナイフを入れて(保安区域内に)入ってしまった」と全日空職員に申告があった。搭乗客が提出したカッターナイフは刃の長さが約6・5センチで、職員が廃棄した。この搭乗客は保安検査場で再検査して安全を確認し、新潟に向かった。検査員は「X線検査で検知できなかった」と説明しているという。この影響で全日空は保安検査場を8分間閉鎖し、伊丹発着の計8便に最大約30分の遅れが出た。

 全日空は伊丹空港の保安検査を警備会社に委託している。9月26日には同じ警備会社の職員が誤って手荷物にあった刃物を乗客に返還するミスがあり、乗客が検査をやり直すなど大きな混乱が起きた。(柳谷政人)

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