テキシア事件、「KING」初公判 被告が認否留保

大野晴香
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 投資関連会社「テキシアジャパンホールディングス」(千葉市)による投資詐欺事件で、詐欺などの罪に問われている実質的経営者の銅子(どうこ)正人被告(42)=大阪市淀川区=の初公判が2日午前、名古屋地裁(吉井隆平裁判長)で始まった。銅子被告の弁護人は、起訴内容について「認否は留保します」と述べた。

 起訴状によると、銅子被告は2016年7月~17年8月、テキシア社に対する投資名目で被害者8人から計1億円をだまし取ったとされる。この際、前社長の安達慶三被告(58)=神戸市中央区=らと共謀し、元本や配当金を支払うことを約束して業として現金を受け取ったとして、出資法違反預かり金の禁止)の罪にも問われている。

 銅子被告らは、月3%の利率を配当金を支払うなどと架空の投資話で金をだまし取ったとして、2~4月に愛知、岡山両県警に逮捕された。銅子被告は同社で勧誘の中心的な役割を果たしたとみられ、自らを「KING」と呼んで各地でコンサートを開くなど広告塔を担っていたとされる。

 起訴された1億円以外にも、2017年までの4年間で1万人以上から約460億円を集めたとみられる。この事件をめぐっては、銅子被告と安達被告以外に8人が出資法違反の罪で起訴されている。(大野晴香)

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