米山・新潟知事が辞職表明 女性問題「信頼裏切った」

【動画】女性問題に絡んで辞任会見を開いた新潟県の米山隆一知事=武田啓亮撮影
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 新潟県の米山隆一知事(50)は18日、県議会に辞表を提出し、受理された。その後、県庁で記者会見して辞職を表明。出会い系サイトを通じて知り合った女性に金銭を渡して関係を持ったことを明らかにし「不徳の致すところ。信頼を裏切ったことを心よりおわび申し上げたい」などと述べた。東京電力柏崎刈羽原発(同県柏崎市刈羽村)の再稼働に慎重姿勢を示してきた知事の突然の辞職で、今後の原発を巡る議論に影響が出そうだ。

 米山氏は、出会い系サイトを通じて知り合った複数の成人女性と月に1、2回会い、1回ごとに3万円を渡していたと説明した。2016年10月の知事就任後も、同年12月までに東京都内の自宅で2回会い、4万円ずつ渡したという。こうした内容を、19日発売の週刊文春が報じるとみられる。

 売春防止法は、対価を受けて不特定の相手と性交することやその相手方となることを禁止している。米山氏は金銭を渡した意図について「私としては好かれるためだった」としながら「売買春だと言われる可能性はあると思う」と語った。

 「原子力発電事故にきちんと向き合って、未来に向けた話し合いを本当にしたかった」と悔やみ、次の知事選については「私が言える立場ではないが、原発問題をはじめ芽を出した政策を引き継いでいければ」。今後再び政治家を目指すか、との質問には「今の段階ではない」と話した。

 米山氏は15日、週刊文春から取材を受け、周辺に相談。16日には支援者らから辞職を求められ、辞意を伝えていた。17日にも記者会見したが「1、2日、整理する時間がほしい」と進退を留保していた。

 県選挙管理委員会によると、辞職に伴って行われる知事選の投開票は6月上旬ごろになる見通しだ。

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