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東原亜希さんインタビュー
~3/8は国際女性デー~

「夫婦で子育て」初めて実感 ママとして、女性として、今も成長中

子育ても、仕事も無理せず自分らしく。完璧なお母さんじゃなくても大丈夫――。
3月8日の国際女性デーに合わせて、モデルのほか、自身がプロデュースする会社の経営などを手がけながら、4人の子どもを育てる東原亜希さんにインタビューを行いました。新型コロナウイルスの影響によって生活が大きく変わった中で、いつも前向きでいる秘訣(ひけつ)や、全日本柔道男子監督の井上康生さんとの夫婦のコミュニケーション術とは? すべてのママに送るエールをお読みください!
※取材は2021年2月中旬に行いました。

――コロナによって、ご家庭にはどのような変化がありましたか?

一番大きいのは、パパ(井上さん)が家にいる時間が増えたということですね。今までは年間の3分の1は海外遠征に行っていて、国内での合宿などもあって、1カ月に休みが1日あるかどうかという感じでした。五輪のことでは色々あると思うのですが、わが家にとってはこんなに長くパパと過ごすのは初めてのことで、その点は良かったなと思っています。

――井上さんが家で過ごす時間が増えて、生活はどのように変わりましたか?

パパが小学生の2人の宿題を見たり、家で一緒にトレーニングをしたりしています。家事では料理や掃除をするようになって、すごく助かっています。私から頼んだというわけではないのですが、料理は「今日は俺が作ろうかなぁ」という感じで始まって、ネットの料理レシピなどを見ながら作っていますね。ただ、料理をした後の台所は食材や調理器具などですごいことになっているので、パパの後ろから「片付けするまでが料理だよー」とささやいています(笑)。

――東原さんのアドバイスを受けて、井上さんの家事レベルは上がってきているのでしょうね。

そうですね。今朝、パパが「お風呂の洗剤が無くなりそうだから買っておかないとなぁ」と言っていたので、買って来てくれていると思います。コロナの前は、そういうことにまったく気づかない人だったのですが、この1年ですごく進歩しました。これまでは私自身、パパはどうせやってくれないと思い込んで、一人で勝手にイライラしていました。いま思えば、パパに対して失礼だったなと。ちゃんと話せば分かり合えるんですよね。

――井上さんが子育てに関わる時間が増えて、何か変わりましたか?

4人それぞれの得意なことや苦手なことなどについて、今までは私がパパに伝言していたことをパパが自分の目で見るようになって、パパの考えを聞く機会が増えました。「この子はここをこうしたほうがいいよね」とか「学校はこういうところが良いんじゃないか」など、子どもの習い事や進路について、夫婦でちゃんと話すことが増えました。1番上の子が産まれてもう10年余りになるのですが、初めて2人で子育てをしているなと感じているところです。

――2人で子どもの将来を考えるようになって、新しい気づきはありましたか?

 私とパパとでは視点が違うということを改めて気づきました。パパは長くスポーツに携わってきて、心と体の育て方といった視点も持っていて、私だけの考えで突っ走るよりも夫婦で考えたほうがバランスが取れているように思います。

それに、パパは子どもが分かるまでじっくり教えてあげて、とにかく褒めるタイプ。対する私は、出来ないところを見つけて、そこばかりを指摘してしまうんですよね。パパに褒められた子どもたちが調子に乗って自発的に勉強する姿を見て、私もちゃんと褒めてあげようと思うようになりましたね。

「え? ばあばの家でカップラーメン?」 まぁ、いいか

――忙しいと、子どもと向き合う時間が取りにくいときもありますよね。

そうですね。とりあえず面倒なので、ゲームアニメのDVDなどに子どもを集中させるということもありました。でも、子育てって面倒くさいことの積み重ねなんですよね。私が楽をしたら、子どももどんどん楽な道に行ってしまいます。例えば、5歳の双子が「料理をやりたい」と言ってきたら、正直、汚れるから私がやったほうが早いのですが、その経験を通して子どもは成長しますからね。手間を掛けたら掛けただけ、子どもは吸収するんだなということを実感しました。

――家庭内の雰囲気が良くなったとは言え、コロナの影響で様々なことが制限されてストレスがたまることと思います。気分転換には何をされていますか?

神奈川県内の自然が多いところに住んでいるので、夕方や早朝など人が少ない時間帯に家族で海や山に行っていました。それから、兄妹が4人いることも気分転換になっているようです。双子の能天気さに救われる部分もありましたね。4人で小さな社会ができあがっていて、良くも悪くも色んなことを学んでいると思います。ケンカしてたたかれるという経験をしてみないと、「痛い」や「傷ついた」という感覚は分かりませんから。

――東原さんのお母さんやお姉さん、お兄さんも子育てをサポートしてくださっているそうですね。

「子育てはみんなで」と思って、母や姉や兄とその家族を交えて親戚で子育てをしています。子どもにとっても、あることに対して、この人は「良いよ」って言うけど、あの人は「ダメだよ」と言うといったように、色々な価値観の中で育つのはいいかなと思っています。あと、子どもを預けた際は、そのときのことに一切口出ししないようにしています。子どもが「今日、ばあばのところでカップラーメン食べたよ」と言われると、「え?」って思うこともあるのですが、「良かったね」と答えています。子どもにとってはそれが醍醐味で、おばあちゃんも楽しいなら、まぁ、いいかと。

モデルとプロデュース業 仕事があるからバランス良好

――続いて、仕事についてお話を聞かせてください。コロナでどんな影響がありましたか?

雑誌の仕事は昨年の一時期、完全にストップしました。今まで撮影できていたことはありがたいことだったんだと改めて感謝するきっかけになりました。一方で、自分がプロデュースしている食品やファッションなどを扱う会社「mother」はコロナの影響はありませんでした。通販のみで店舗も事務所も持たず、洋服は受注生産のみで在庫を持たないという形が良かったのだと思います。モデルのお仕事は撮影が無いと収入も無くなるので、motherの仕事をしていて良かったなと思いましたね。

――元々は専業主婦になるつもりだったそうですね。

そうなんです。結婚した2008年の頃は「ママタレ」なんていう言葉は無くて。子どもがいる女性がテレビに出ていると、「子育てもしないでテレビに出ているなんて」と批判されるような時代でした。なので、辞めるという選択肢しかないと思い込んでいたんですよね。でも、子どもが生まれると、子どもが可愛すぎて不安になったんです。子どもにすべてを捧げると、子どもが自立したときに自分はどうなってしまうんだろう……って。何か仕事をしていたほうがバランスを取れるかなと思ったんです。

――結果的に、結婚前よりもお仕事の幅は広がりましたね。

本当にありがたいことです。世の中に働くママが増えてきたという流れを実感しています。motherでもスタッフはママで、助け合いながら働いています。

――3月8日は国際女性デー。性差による違いについて思うことはありますか?

「平等」っていうけれど、女の人と男の人がそれぞれにしかできないことはあると思っています。本能的にも、男女の考え方や視点の違いもあると思います。「女だから」「男だから」といった性別ではなく、人間として互いの得手不得手を補えばいいんじゃないかと。そんな難しい問題にしないで、結局は思いやりなのかなと思います。

ママは孤独になりがち でも、一人じゃないよ!

――毎日頑張っているママたちへのエールをお願いします。

今まで家族のことを色々お話してきましたが、私も家ではしょっちゅうイライラしています。子どもが朝起きないとか、朝ごはんを食べるのが遅いとか、忘れ物をするとか、帰ってきてから宿題をしないでゲームをしているとか。言葉にすると本当にくだらないことです。でも自分に余裕がないと、つい怒ってしまいます。人間ですし、完璧なお母さんでいようとは思っていないので。そんな風に気楽に考えています。

あと、私は海外で子育てをしていて心細かったときに、ブログで日本のお母さんとやり取りしたことで本当に励まされました。インスタやSNSなどでお母さん同士つながることで、一人じゃないと思えると頑張れます。お母さんって褒められることはなく、孤独になりがちです。でも、大丈夫。あなたは一人じゃないっていうことを、みんなに伝えたいですね。

プロフィール

・東原亜希(ひがしはら・あき) 1982年生まれ。アサヒビールのイメージガールやタレントとして活躍後、2008年に柔道家の井上康生さんと結婚して、イギリスで長女を出産。2010年に長男、2015年に双子の女の子を出産。女性誌「VERY」のモデルや、ベビーグッズなどのプロデュースも手がけている。

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