2023年新春の初詣にオススメ! 心洗われる全国の絶景寺社8

公開日 : 2022年12月01日
最終更新 :

2006年以来50冊にのぼる御朱印本を発行してきた「地球の歩き方 御朱印シリーズ」編集部が、12月に集大成ともいえる絶景をテーマにした図鑑 『一生に一度は参りたい! 御朱印でめぐる全国の絶景寺社図鑑』 を発売。今回は本書のなかから新年の初詣に絶対オススメの絶景寺社を全国から厳選してご紹介します。2023年の干支にゆかりのある神社やご来光が望める神社など、見晴らしのよい一年を期待できそうな眺望の寺社は、御利益もたっぷりです!

【神奈川・森戸大明神】相模湾越しの富士山を望む

神社裏手の浜辺から沖合 700m に浮かぶ名島
神社裏手の浜辺から沖合 700m に浮かぶ名島

まずは関東エリアの神社から。こちらは神奈川県の森戸海岸の岬に立つ、葉山の総鎮守。源頼朝が創建し、以来、鎌倉幕府の要人の信仰を集め、現在も開運厄除け、縁結びや子宝の神様として崇敬されています。景勝地としても知られ、境内からは青い海が一望でき、天気がよければ富士山も望めます。特に夕日が美しく、「森戸の夕照」として「かながわの景勝50選」に選定されました。

岩上に枝を広げる千貫松
岩上に枝を広げる千貫松

本殿の裏手、岩上に枝を広げる見事な松の木が「千貫松」。源頼朝がほめたたえたという言い伝えがあります。

美しい夕焼け
美しい夕焼け

「森戸の夕照」として賞賛される名島の夕景はとてもロマンティックです。

■森戸大明神

住所
神奈川県三浦郡葉山町堀内 1025
参拝時間
自由
アクセス
JR横須賀線「逗子駅」または京急逗子線「逗子・葉山駅」からバスで約 15 分、「森戸神社」下車、徒歩1分

【岩手・達谷窟毘沙門堂 別當 達谷西光寺】岩肌に沿って立つ毘沙門堂

京都・清水の舞台を模して建てられた毘沙門堂
京都・清水の舞台を模して建てられた毘沙門堂

続いて、ダイナミックな自然と一体化した岩手のスポットをご紹介。こちらはおよそ1200年前、征夷大将軍の坂上田村麻呂が蝦夷征伐の成功を祝い、毘沙門天の加護に感謝して開いたお寺です。境内は御神域とされているため、鳥居が設けられ凛とした空気が漂います。崖にはりつくように立つ毘沙門堂は、京都の清水寺を模した懸造りです。

蝦蟆ヶ池辯天堂
蝦蟆ヶ池辯天堂

強力な金運の御利益があるといわれる蝦蟆ヶ池辯天堂。池にすむ生き物は辯財天の使いとされています。

岩面大佛
岩面大佛

平安時代後期に戦没者を弔うために彫られたという岩面大佛も必見です。

■達谷窟毘沙門堂 別當 達谷西光寺

住所
岩手県西磐井郡平泉町平泉字北沢16
参拝時間
夏季8:00~17:00 冬季8:00~16:30
拝観料
大人500円、中・高生100円、小学生以下無料
アクセス
JR「平泉駅」から車で10分

【群馬・達磨寺】縁起だるま発祥のお寺

お焚き上げ供養を待つ霊符堂のだるま
お焚き上げ供養を待つ霊符堂のだるま

新年の願いを込めてだるまを頂くのもおすすめです。こちらは中国禅宗の開祖、達磨大師の教えを受け継ぐ禅宗のお寺。眉毛はツル、鼻から口ひげはカメと、顔に吉祥を表現した縁起だるま発祥の地として有名。200 年ほど前、天明の飢饉で苦しむ農民の副業にと、9 代目和尚が「一筆達磨像」をもとに張り子だるまの作り方を考案し、伝授したのが最初です。全国のだるまを展示した達磨堂や、ドイツ出身の建築家、ブルーノ・タウトが暮らした洗心亭も見どころ。お寺では縁起だるまに祈願をしてお札を張り授与しています。願いを込めて左目を書き入れ、願いがかなったときに感謝を込めて右目を入れるのが伝統です。

本堂にあたる霊符堂
本堂にあたる霊符堂

霊符堂内には北極星を神格化した北辰鎮宅霊符尊と達磨大師をお祀りしています。

■達磨寺

住所
群馬県高崎市鼻高町296
参拝時間
自由
アクセス
JR「群馬八幡駅」から徒歩20分、または車で5分。JR「高崎駅」からバスで約20分、「少林山入口」下車、徒歩3分

【静岡・久能山東照宮】竹明かりが照らす幻想的な境内

「天下泰平の竹あかり」ライトアップ
「天下泰平の竹あかり」ライトアップ

静岡市にある久能山は山全体がいにしえからの聖域で、7世紀頃の推古天皇の時代から寺院が築かれ祭祀が行われていました。徳川家康公は生前から久能山を墓所とすることを望み、その言葉どおりに御遺骸は埋葬され、東照宮が建立されました。
御社殿の後方にある廟門から石段を上ると、御神廟があり、三代将軍家光が建立した石造宝塔は重要文化財に指定されています。

極彩色に輝く御社殿
極彩色に輝く御社殿

華麗な装飾が施された御社殿は国宝に指定されています。門前からは駿河湾の絶景が望めます。

■久能山東照宮

住所
静岡県静岡市駿河区根古屋390
参拝時間
9:00~17:00
アクセス
JR「静岡駅」からバスで約45分、「日本平」下車、ロープウェイで5分

【大阪・住吉大社】神の国につながる反橋を渡り、悠久の歴史を紡ぐ神社へ

渡るだけでお祓いになる反橋
渡るだけでお祓いになる反橋

「すみよっさん」の愛称で大阪の人々から親しまれる住吉大社は、全国2300社を数える住吉神社の総本社。国宝の本殿や住吉の象徴として名高い反橋(通称太鼓橋)など多くの見どころと文化財があります。ここでは「祓」を司る神様をお祀りしています。

国宝の本殿
国宝の本殿

神社建築史上最古の様式のひとつといわれる住吉造の本殿もじっくり見学しましょう。
(写真提供:住吉大社)

■住吉大社

住所
大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
参拝時間
6:00~17:00(10~3月6:30~)
アクセス
阪堺電軌阪堺線「住吉鳥居前駅」からすぐ、南海本線「住吉大社駅」から徒歩3分、または南海高野線「住吉東駅」から徒歩5分

【京都・三室戸寺】5000坪の大庭園

アジサイ開花期の土・日曜の夜はライトアップされます
アジサイ開花期の土・日曜の夜はライトアップされます

夏の参拝にもおすすめなのが京都・三室戸寺。御本尊は千手観世音菩薩で、西国十番の観音霊場です。境内には5000坪もの大庭園が広がり、50種2万株のアジサイ、2万株のツツジが栽培されています。夏には本堂前の「蓮園」にハスが咲き、秋になれば鮮やかな紅葉が境内を彩ります。本堂前には御影石造りの福徳兎像や、なでると金運に恵まれるという宇賀神像があります。

広大な庭園
広大な庭園

広大な敷地内には、有名なあじさい園、蓮園や、近畿随一の規模のつつじ園、重要文化財の十八神社本殿などがあります。

■三室戸寺

住所
京都府宇治市莵道滋賀谷21
参拝時間
8:30~16:00(11~3月は~15:30)
アクセス
京阪宇治線「三室戸駅」から徒歩15分

【鳥取・白兎神社】日本最古の恋物語の地に鎮座

2023年の干支、白兎を祀る神社
2023年の干支、白兎を祀る神社

中国地方からは古事記に記された「因幡の白兎」を祀る神社をご紹介。白ウサギの傷を癒やしたことから皮膚病や傷に霊験あらたか。そして大国主命と八上姫の縁を取りもった神様として恋愛成就、あらゆる縁を結んでくださると信仰されています。参道のウサギ像に授与品の「結び石」を乗せて御祈願しましょう。

美しい白兎海岸を望む砂丘上の神社
美しい白兎海岸を望む砂丘上の神社

神話の舞台、白兎海岸は日本最古のラブストーリー発祥地。境内にはかわいらしいウサギの像がたくさんあります。

■白兎神社

住所
鳥取県鳥取市白兎603
参拝時間
9:00~16:00
アクセス
JR「鳥取駅」から日の丸バスで約40分、「白兎神社前」下車すぐ

【香川・八栗寺】レトロなケーブルで「お迎え大師」が待つ絶景の寺へ

「お迎え大師」像
「お迎え大師」像

霊峰・五剣山が背後にそびえる香川県の八栗寺は、平安時代より悠久の歴史を刻む祈りの寺。商売繁盛、学力成就、良縁祈願など、人々へ「喜び」を届けるお聖天様(歓喜天)を祀る聖天堂から、「お迎え大師」が鎮座する展望台、鐘楼堂のアートな梵鐘まで、さまざまな御利益と見どころに触れることができます。

展望台からの眺め
展望台からの眺め

「お迎え大師」が鎮座する八葉蓮華の形の展望台からは、高松市郊外はもちろん、晴天時は金毘羅の象頭山や徳島県の剣山までも見渡せます。

五剣山はお釈迦様の涅槃のお顔のようにも見えます
五剣山はお釈迦様の涅槃のお顔のようにも見えます

境内の絶景スポットのひとつ「お迎え大師」像は大師堂に祀られる青年時代の弘法大使の模刻です。

■八栗寺

住所
香川県高松市牟礼町牟礼3416
参拝時間
8:00~17:00
アクセス
JR「八栗口駅」から車で5分の「八栗登山口駅」からケーブルで4分、「山上駅」下車、徒歩4分

【福岡・宮地嶽神社】1年で数日しか見られない奇跡の夕景

「光の道」が見られる2月と10月の各数週間、「夕日の祭典」が開催
「光の道」が見られる2月と10月の各数週間、「夕日の祭典」が開催

福岡県にある、テレビCMで一躍有名となった創建約1700年の由緒ある古社。シンボルの大注連縄をはじめ、大太鼓、大鈴という「3つの日本一」や黄金の屋根など、崇高な力に包まれています。海まで一直線の参道が夕日に染まる光景は「光の道」と称され大変な人気ぶりです。

新年は美しい絶景と御利益いっぱいの寺社で拝んで、すてきな一年を送ってくださいね。

■宮地嶽神社

住所
福岡県福津市宮司元町7-1
参拝時間
自由
アクセス
JR「福間駅」から徒歩25分。または同駅からバスで6分、「宮地嶽神社前」下車、徒歩すぐ

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

大人気の「地球の歩き方 御朱印シリーズ」編集部が、死ぬまでに一度は参りたい絶景寺社を352紹介! 霊験あらたかで美しすぎる寺社を厳選しました。神話や仏像鑑賞のポイント、初心者向け参拝講座など寺社の基礎情報も充実。

※当記事は、2022年12月1日現在のものです

TEXT | 『一生に一度は参りたい! 御朱印でめぐる全国の絶景寺社図鑑』編集担当

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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