【概要】
ヒロインは【皐 琳麗】(こう りんれい)という商家の娘。商売っ気が強く、後宮の賢妃に自作の化粧品を売り込もうとしていた。そんな琳麗を見つめる父は『琳麗の嫁入り』を心配していたが、ある日一通の手紙が届く。それは後宮に勤める宦官「道栄様がお見えになる」というもの。賢妃との繋がりを持ちたい琳麗は「待ってました！」と言わんばかりの表情で準備を始める。
後日、道栄が来店し、琳麗とともに後宮へ。後宮に着いた途端、『ようこそ、充儀様』と迎えられる。(※充儀: 皇帝の寵愛を受ける妃の位の一つ。序列的には『正妃(現在、空席)』→『四夫人(貴妃・淑妃・徳妃・賢妃)』→『九嬪(昭儀・昭容・昭媛・修儀・修容・修媛・“充儀”・充容・充媛)』と結構上の方) 琳麗は後宮に化粧品を売り込むだけのつもりが、騙されて後宮入りさせられてしまった。侍女に『妃嬪は一年、お手がつかなければ帰ってもいい』という話を聞き、無難に過ごすことを決める琳麗だったが、皇帝が企む“とある計画”に巻き込まれることに。。。(という感じ)
【所感】
『女性は化粧で化ける』という言葉を何処かで聞いたことがあるかもしれませんが、「容姿」だけではなく「態度」にまで反映されるのが【琳麗】というヒロインです。(要は化粧をする前と後で言動がかなり異なるってことですね) 化粧前は「ぴえん」でも、化粧後は「どーん」と構えていられるって感じです。(まぁ、私は化粧前の琳麗も愛嬌があって可愛いと思いますけどね)
琳麗の侍女である「瑛雪」という女性は『琳麗よりちょっと年上のお姉さん』という感じです。琳麗に長年付き添っていることもあり、琳麗の性格を熟知しています。(たまにサラッと失礼なことを言いますが、まぁ長年の信頼関係が成せるワザとでもいいますか…) この侍女さんもいい味出していると思います。
化粧後の琳麗は『怖いもの知らず』という感じでズケズケ発言しますが、それは主上を前にしても同じです。普通怒ってもいいところですが、主上は琳麗に興味を持った様子です。(まぁ『利用できる相手』ぐらいには認められたのではないでしょうか) 今後の琳玲の活躍に期待です。
一個気になったことは琳麗の父親の様子です。琳麗は『父と宦官に騙されたー！』と思っていますが、手紙を見た時に浮かべていた表情は『複雑そうな顔』という感じでした。(積極的に『娘を騙して後宮に入れよう』と思っている人の顔ではなさそうだな…と思いました) まぁ、この父親の思いが語られる時が来るのかは分かりませんが、『いつか語られたらいいな』ぐらいには思っています。
個人的にはなかなか面白そうな作品なので結構オススメ(悪女？って感じはしますけど、何かやってくれそうな雰囲気は感じられるので楽しみな作品です)。興味があれば、チェックしてみてはいかがでしょうか？
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