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岐阜の郷土料理「こも豆腐」を徹底解説!自宅での作り方もご紹介

2022年09月27日お役立ちブログ

美味しい豆腐が作られている岐阜県。
中でも郷土料理の一つである「こも豆腐」をご存知ですか?
岐阜県の中でも飛騨市や高山市を中心とした飛騨地域から伝わった伝統的な料理です。

豆腐をそのままではなく、特徴的な方法で調理して食べるのですが、果たしてどんな方法なのでしょう。

ここでは、こも豆腐の名前の由来や歴史、自宅でもできる「こも豆腐」の作り方などをご紹介いたします。
豆腐とはまた違う魅力のこも豆腐が、一体どんな料理なのか確認していきましょう。

岐阜の郷土料理「こも豆腐」を徹底解説!自宅での作り方もご紹介

岐阜の郷土料理「こも豆腐」とは

各県には、それぞれの地域を代表する郷土料理があります。
特産物を活かして作られた郷土料理は、歴史や文化と共に大切に受け継がれているのです。

その郷土料理の一つに岐阜県の「こも豆腐」があります。
初めて聞く方も多いこの料理は、岐阜県で代々受け継がれてきました。

ここからは、こも豆腐がどんな料理なのか知ってもらうために、下記の内容について解説いたします。

● こも豆腐の名前の由来や歴史
● こも豆腐の特徴
● 豆腐との違い

名前の由来や歴史

「こも豆腐」はなぜ「こも」と付いているのでしょうか。
これには諸説ありますが、作り方が名前の由来になっていると言われています。
藁を縦と横に編み込んだ「むしろ」は「こも」とも呼ばれ、その「こも」で豆腐を包み煮て作られた様子から「こも豆腐」と呼ばれたようです。

豆腐を作る際に出るあまりものを集めて「こも」で巻いたのが始まりです。
最近はこもの代わりに巻きすの使用が増えています。

また、別の由来は、だしと一緒に煮込まれる豆腐の姿が関係しています。
豆腐の中まで味がしっかり「こもる」ので、こも豆腐と付けられたとも言われているのです。

少しでも日持ちする豆腐を作りたいと考えた先人たちは、豆腐を調理してこも豆腐を作り出しました。

こも豆腐の特徴

こも豆腐の特徴は、表面にプツプツとあるたくさんの気泡です。
たくさんの穴からだしが入るため、中まで味が浸透し、旨味が凝縮したこも豆腐となります。
味がしっかり染み込んでいるため、別名「しみ豆腐」とも言われています。

通年美味しくて冷たい水が流れている飛騨地方は、豆腐作りに最適で、その味も絶品。
しかし、歴史でも説明したように豆腐は足が早く日持ちしません。

先人たちは日持ちする豆腐が作れないかと考え、だしと煮る方法を考えだしました。
こも豆腐は先人の方たちの知恵が生み出した豆腐なのです。

木綿豆腐よりもかたく、煮崩れしにくいのも特徴です。
こもと煮て作るので、だしの染み込んだ味と、藁の香ばしい香りが楽しめます。

豆腐との違いは何?

一般的に豆腐は水分を十分に含んだ大豆を煮立ててからすり潰し、しっかり煮てから布袋などを使用して絞り、豆乳とおからに分けていきます。
分けた豆乳の方を使用し、そこににがりを加え混ぜていき、重しをのせて押し固められたものが豆腐です。

一方、こも豆腐は豆腐から作るのではなく、できあがっている豆腐を使用して作ります。
豆腐をこも(藁や巻きすなどでも可)でしっかり巻いて包み、鍋で調味料と共に煮て作る料理です。
煮ていくうちにスが立ってたくさんの気泡ができるので、スがでできたら取り出します。

豆腐を使用して作りますが、見た目や食感、味も全くの別物です。
その染み込んだだしの旨味は格別で、現在も岐阜県で愛されています。

岐阜の美味しいこも豆腐を自宅で作ろう!

こも豆腐は自宅でも簡単に作れる郷土料理だとご存知ですか?
豆腐一丁とだし汁、砂糖や醤油などの調味料があればどのご家庭でも作れます。
自宅で作れば、できたての「こも豆腐」がいつでも楽しめ、味の調節も可能。
ぜひ一度お試しください。

作る際は、崩れないよう絹豆腐より木綿豆腐が作りやすいでしょう。
本来であれば「こも」を使用して作りますが、なければ藁や巻きすでも構いません。

作り方は、水気を切った豆腐を縦に切り、こもで巻いて縛ります。
巻いた豆腐を鍋で茹でていき、スがでたら一度取り出して、再びだし汁や調味料と共に煮たらできあがり。

岐阜のこも豆腐はお取り寄せできる!

作り方を紹介しましたが、中には料理が苦手な方や作るのを億劫に感じる方もいるでしょう。
岐阜で本場のこも豆腐を食べようにも、遠方の場合そうもいきません。

そんな方に利用してほしいのがお取り寄せです。
お土産にも人気なこも豆腐をネット注文で、試してはいかがでしょう。

こも豆腐の食べ方をご紹介

お祝い事の際に、ごちそうとして使われる「こも豆腐」。
そのままでも十分美味しいですが、さまざまなアレンジでより美味しく召し上がれる料理です。

袋のままお湯で温めるだけでも、だしがじゅわっと出てきて一層美味しく食べられます。
また、肉豆腐やこも豆腐ステーキなども試してほしい一品です。
お雑煮の具材として出てくる地域もあり、子どもから大人まで楽しめます。

まとめ

岐阜の郷土料理「こも豆腐」について、解説しました。
こも豆腐は「こも」で包んで煮る調理方法から名付けられ、しっかりと染み込んだだしの味と香ばしい香り、豆腐とは違う食感が特徴です。
一度食べたらクセになり、やみつきになるでしょう。

自宅でも簡単に作れるため、興味のある方はぜひお試しください。
岐阜県では地域の定食屋や旅館でも楽しめますので、機会がある方は、本場の「こも豆腐」を食べに行ってみてはいかがでしょう。

TVでも紹介された飛騨高山のカヌレのお店『アマヤカ亭』