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准看護師から正看護師になる方法とは?

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看護職を目指す際にまず検討されるのは、准看護師や正看護師といった職業でしょう。准看護師と正看護師は看護業務全般を担当できるため、病院や介護施設で高い需要を誇っています。近年の人手不足も相まって、准看護師と正看護師の必要性はますます高まっているのです。

そんな准看護師と正看護師ですが、その働き方やできることには違いがあります。正看護師にならないとできないことも多いため、現在准看護師として働いている方は、正看護師へのステップアップを行うことも視野に入るでしょう。

本記事では准看護師から正看護師になる方法と、それぞれの職業が持つ違いについて解説します。

准看護師と正看護師の違いとは?

准看護師と正看護師は、以下のような違いを持つ職業です。

准看護師正看護師
必要免許都道府県知事が認定する「准看護師免許(公的資格)」厚生労働大臣が認定する「看護師免許(国家資格)」
受験資格の取得方法中学卒業後、2〜3年課程で1,890時間以上の履修と、735時間以上の実習
高校卒業の場合は、准看護師養成所で2年間の学習が必要
高校卒業後、3〜4年課程の大学、短大などで3,000時間以上の履修および1,035時間以上の実習
業務における対応方法医師や看護師の指示がないと仕事ができない自己判断で業務を行える
将来のキャリアプラン看護師の資格取得看護師として管理職への昇進や、保健師や助産師への転職など
就職時の待遇求人や給料が比較的少ない求人も給料も高く需要がある

准看護師と正看護は、基本的に同じ業務範囲を担当する職業です。しかし実際には上記のような違いがあり、仕事の方法や待遇面で大きな差が出ることも珍しくありません。そのため看護職を目指す場合には、准看護師と正看護の違いをしっかりと把握した上で、資格取得までの流れを考える必要があります。

既に准看護師の資格を取得して働いている人も、現状を変えるために正看護師の資格取得を目指すことが可能です。正看護師にステップアップできれば、これまでとは違った働き方や異なるキャリアプランを構築できるでしょう。

准看護師から正看護師になる方法

既に准看護師の資格を取得している人は、自身の学習過程次第でスムーズに正看護師になることが可能です。准看護師から正看護師になる方法はいくつかあるため、以下を参考に自分が当てはまるパターンをチェックしてみましょう。

<h3>中学卒業の場合</h3>

中学卒業後すぐに准看護師になった場合、正看護師の資格を取得するためには実務経験が必要になります。具体的には以下の学校ごとに、必要な年数が決まっているのです。

全日制:実務経験3年以上

定時制:実務経験3年以上

通信制:実務経験7年以上

上記年数の実務経験を経た上で、2〜3年制の短大や専門学校などに進学してカリキュラムを修了し、卒業することで正看護師の国家試験受験資格が得られます。全日制の短大であれば、実務経験3年プラス修学年数2年で受験資格を得られるため、准看護師から正看護師になる方法としては最短のルートになります。

実務経験とは、准看護師として実際に勤務した年数を意味します。就業形態(正社員、非常勤、パートなど)や就職先の種類などは問われないため、どのような形でも准看護師として働いた実績があれば問題ありません。看護師を目指す際には、実務経験を証明するための勤務証明書などが必要になるケースがあるため、事前に進学先の学校に確認を取っておきましょう。

高校卒業資格を持つ場合

高校卒業後に准看護師の資格を取得した場合、全日制・定時制の学校であれば実務経験なしで進学し、国家試験の受験資格が得られます。ただし、通信制の学校に進学する場合には、中学卒業の場合と同様に7年以上の実務経験が必要です。

高校を卒業していればすぐにでも看護師を養成する短大や専門学校に進学して、国家試験の受験資格を得られます。しかし、その分高校で学習する時間が必要になっているため、中学卒業後に実務経験を経て全日制・定時制の学校に進学するパターンと同じ年数が必要になります。

准看護師から正看護師になるメリット

准看護師から正看護師になることには、さまざまなメリットがあります。准看護師として働き続けることに不安を感じているのなら、正看護師になってそのメリットを活用することがおすすめです。

以下を参考に、准看護師から正看護師になるメリットをチェックしてみましょう。

これまでと働き方が変わる

准看護師から正看護師になることで、これまでとは違う働き方ができるようになります。正看護師になれば、医師や他の看護師から指示を受けなくても看護業務を行えるため、スムーズに現場での対応が可能となるでしょう。必要に応じて准看護師に指示を出して業務を任せることもできるので、職場を円滑回す指示役を担うこともできます。

また、正看護師になることで看護計画の立案なども行えるようになるため、自分の考えた看護方法によるケアを実践できるのも特徴です。自分のアイデアや考え方を仕事に反映できる機会が増えることから、やりがいを感じやすくなるでしょう。

キャリアアップを目指しやすくなる

准看護師から正看護師になると、その後のキャリアアップの幅も広がります。正看護師になれば管理職への昇進が可能となるため、看護師のリーダーとして職場をまとめる役割を担えるのが魅力です。

また、保健師や助産師の資格を取得する際には、同時に看護師の資格が必要になります。そのため事前に准看護師から正看護師になっておけば、あとは保健師・助産師の資格を取得するだけで転職が可能となるのです。

さまざまなキャリアプランを考えられるようになる点も、准看護師から正看護師になるメリットです。

まとめ

准看護師から正看護師になるには、2〜3年制の短大や専門学校などに進学し、国家試験の受験資格を得る必要があります。学歴次第で実務経験が必要になったり、進学する学校の種類によって修学年数が変わったりするので、事前に詳細を確認しておくのがおすすめです。

准看護師から正看護師を目指す際には、「藍野大学短期大学部」の「第一看護学科」への進学がおすすめです。藍野大学短期大学部は、看護師国家試験受験資格を2年間の学習期間で得られる国内唯一の短期大学となっています。最短で准看護師から正看護師を目指せるため、すぐに再就職を叶えられるでしょう。

看護師に必要なスキルの習得支援はもちろん、国家試験対策のサポートも実施されているので、効率良く准看護師から正看護師を目指せます。この機会に藍野大学短期大学部の特徴をご確認いただき、ぜひ進学を検討してみてください。