【11月15日 AFP】米首都ワシントンで14日、イスラエルを支持し、反ユダヤ主義に抗議するデモが行われ、数万人が参加した。過去数週間、親パレスチナデモが米各地で開催されたことに対抗する形となった。

 連邦議会議事堂(Capitol Hill)近くの国立公園ナショナルモール(National Mall)には、イスラエルの国旗色の白や青の衣類を身に着けた人が続々と集結した。

 参加者の多くが、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)に対し、10月7日のイスラエルへの奇襲で拉致した人質の解放を求めるプラカードを掲げた。イスラエル当局はこの攻撃で1200人以上が死亡したとしている。

 イスラエルによるガザ地区への報復攻撃は米国で激しい論争を引き起こした。ガザ当局によると数千人の子どもを含む1万1300人以上が死亡した。

 ハマスが10月7日に捕らえた人質240人のうちの1人とされるハーシュ・ゴールドバーグポリン(Hersh Goldberg-Polin)さんの母親、レイチェルさんはデモ参加者に、家族は「心に重度のやけどを負った」と語った。

「私たちの心は傷つき、悲嘆にくれている。なぜ世界は、約30か国の240人が拉致されたままであることを許せるのか?」と訴えた。

 警察はデモに際し、会場周辺の道路を通行止めにするために除雪車を障害物の代わりに配置。装甲車両も配備されたほか、デモ参加者への手荷物検査も行われた。(c)AFP/Caitlin WILSON