【3月15日 AFP】中米ホンジュラスのシオマラ・カストロ(Xiomara Castro)大統領は14日、中国と外交関係を樹立する方針を明らかにした。台湾と断交するかどうかには触れていない。

 カストロ氏はツイッター(Twitter)に、エドゥアルド・レイナ(Eduardo Reina)外相に「中国と公式の外交関係を結ぶ」よう指示したと投稿した。

 政府は先月、中国の融資を受ける水力発電ダム「パトゥカII(Patuca II)」をめぐり、建設についても中国と交渉を進めていると明らかにしている。レイナ氏は当時、中国と外交関係を樹立するのではという臆測については否定していた。

 パラグアイは2021年に操業開始したパトゥカIII(Patuca III)ダムについても、中国から3億ドル(約402億円)の融資を受けている。

 中米諸国は米国と足並みをそろえ、台湾と数十年にわたり外交関係を結んでいたが、現在も維持しているのはホンジュラス、グアテマラ、ベリーズのみとなっている。世界ではこれら3か国を含めハイチ、パラグアイなど14か国が台湾と外交関係を結んでいる。

 ホンジュラス初の女性大統領であるカストロ氏は、「中国と外交・通商関係を直ちに結ぶ」ことを公約に掲げていた。(c)AFP