【2月28日 AFP】(写真追加)テレビと映画で世界的な大ヒット作品となった『スタートレック(Star Trek)』で、半分人間、半分バルカン人の「ミスター・スポック(Mr. Spock)」を演じた米俳優のレナード・ニモイ(Leonard Nimoy)氏が27日、米ロサンゼルス(Los Angeles)の自宅で死去した。83歳だった。ニモイ氏は慢性閉塞性肺疾患を患っていた。

 孫娘のダニーさんはニモイ氏のツイッター(Twitter)のアカウントから、「彼は、素晴らしい男性、夫、祖父、兄弟、俳優、著者──ほかにもたくさんあります──そして友達でした。心のこもったお悔やみの言葉をいただき、ありがとうございます。皆様がLLAPでありますように」とツイートした。LLAPとは、ミスター・スポックの有名なセリフ「長寿と繁栄を(Live long and prosper)」を略したもの。

 今月23日にそのツイッターのアカウント「@TheRealNimoy」から「人生は庭のようだ。完璧な瞬間は経験できても、記憶以外で保存することはできない。LLAP」と投稿されたのがニモイ氏自身による最後のツイートとなった。

 ニモイ氏は1931年3月26日、米ボストン(Boston)で、ウクライナから移民してきたユダヤ系の両親の下に生まれた。18歳でハリウッド(Hollywood)に移り、50年代にテレビドラマで数々の端役を務めた後、66年に出世作となったテレビシリーズ『スタートレック』のミスター・スポックの役を演じた。(c)AFP/Sara Puig, with Stephen Dockery in Washington